木読(読はサンズイ偏)は蘇州旧市街に西南15キロ。周囲には天平山、霊岩山、獅山など呉中区の古来より知られた名山に囲まれる。
太湖からほど近い木読はその昔、軍事の要所でありまた物資の集積地であった。春秋時代呉越紛争の時、越国は美女西施を献上したが、呉王夫差は西施のため、霊岩山に館圭(女偏に圭)宮や太湖沿いの地に姑蘇台を相次いで建造。そのため水上交通の基地であった木読周囲の河川は建設用の木材で埋まった。「積木三年、木塞於読。」木読の地名はここに由来する。
奇岩・紅葉で有名な天平山、呉王夫差が離宮を設け、のち浄土宗の聖地となった霊岩寺へのアクセスもこの地を経由する。
木読散策は、おもに胥江、香渓という二つの河水沿い。疎水沿いの古民家にそって、山塘老街をそぞろ歩きしよう。途中、厳家花園、明月寺、虹飲山荘、古松園、傍眼府第などの旧跡がある。
厳家花園は1998年に改修を終え、一般公開された庭園。そもそもは清の乾隆年間《古詩源》や《唐詩別裁集》等を著した学者沈徳潜の住まいであった。光緒28年、豪商厳国馨の手に渡り、厳氏の館という意味で「厳家花園」と呼ばれた。

虹飲山荘は清朝の乾隆皇帝が江南訪問時に必ず立ち寄られたところ。園内には乾隆皇帝にちなんだ古い舞台もあり、古朴な味わいのある建物だ。山荘の前には、皇帝が舟遊びをされたときに利用された埠頭や古御道などの遺跡がある。
木読は山水に恵まれた地として有名だが、また古来より多くの人材を輩出していることでも有名。日本でもその名を知られる範仲奄(さんずいに奄)他、ここから少なからぬ科挙合格者を出し、朝廷で活躍した人材を輩出している。また美術工芸の匠も多く、庭園作りで著名な香山団もこの近辺の匠たちである。
《見所スポット》厳家花園、明月寺、虹飲山荘、古松園、傍眼府第、天平山、霊岩寺、天池山など
<木読4箇所連票:厳家花園、虹飲山荘、古松園、傍眼府第>
●入場料 60元
●開場時間 8:00〜17:00
●アクセス 公共バス 遊4、2、43、64、65、621「厳家花園」で下車
<天平山>
●入場料 18元
●開場時間 8:00〜17:00
●アクセス 公共バス 遊4、4,、315「 天平山」で下車
<霊岩寺>
●入場料 2元
●開場時間 8:00〜17:00
●アクセス 公共バス 遊4、2、43、64、65、621「霊岩寺」で下車

ハイキングに格好の山が多いので、春や秋など気候のいい時にはお弁当をもって出かけるのもよし。霊岩寺の精進麺、木読の石家飯店の名物料理「魚巴 魚市 湯(斑肝湯)」にチャレンジするのもよし。
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