知る旅、感じる旅…蘇州有情
明清文化の中心、水の都蘇州は文人士大夫文化の香りを残す街。
こだわりパーソンにこそ紹介したい、こころに残る本物の旅をご提案。
   
            
TOPメールマガジン>「蘇州有情」第122号記事抜粋


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      ┃蘇┃州┃有┃情┃    第122号    2007/04/30
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【1】蘇州花街風流伝
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蘇州の旧市街の西、養育巷の南端に、美しい名を持つ通りがある。
 
花街巷、
柳巷。
そしてこれらの並行する通りの向かいにあるのが
幽蘭巷。
 
そんなに長い通りではないが、
この3つの通りの名はかつて中国では大変有名だった。
優美な花や植物を冠した通りといえばどんな店が多かった通りか、おわかりだろう。
 
養育巷の付近には唐時代の頃から、役所が多かったと言う。
今も道前街には人民大会堂があるがあの近辺一帯。
 
このあたりが蘇州の最高行政機関のあったところで、
都から、あるいは他の地方から蘇州にやってきた官吏の多くは
このあたりに宿をとったため、多くの商店が集まるようになった。
 
夜更けまで、「灯紅酒緑」の賑わいが続く街。
花柳の巷で遊ぶことを、中国語で「尋花問柳」という優雅な表現があるが、
ここに由来する。
 
また「幽蘭巷」とは「勾蘭(木偏に蘭)巷」の同音異義語であり、
「勾蘭」とは夜会のことを指した。
ううむ、かつてのネーミングのなんと風流なこと。
 
蘇州には「船料理」と呼ばれる料理があるが、
この料理を編み出したのはそもそも花柳に生きる娼妓たちだったという。
 
各青楼の競争が激しくなれば、
いかに客を引き止めるかに苦心する必要がある。
 
そのためには彼らの胃を射止めることが一番の肝心とした
娼妓たちはなんと男心を心得ていたことか^^。
それで、船での遊行時には、とっておきの手料理をふるまったというわけだ。
 
当時の娼妓たちは、料理に限らず、
文人のたしなみだった囲碁将棋、琴に書画も、
幼少の頃から学んで、一流の技能を身に付けており、
当代一流の文化人に対しても彼らが好む機知に富むお相手ができた。
 
明時代の名妓と言われる 素素はもちろんこれらに優れ、
なおかつ彼女にはすばらしい特技があった。
つまり射的。
馬上から最初に打った弾の上に、次に打った弾を重ねることさえできるという、
武術にもきわめて秀でた能力を持っていたそうだ。
(むむ…、実は女隠密くのいちなんかだったのではなかろうか^^)
 
このように男性を魅了する数々のノウハウをも身につけた蘇州の娼妓は
各地でもてはやされ、
清朝末期には北京でも蘇州娼妓の看板をあげる青楼は多く、
娼妓たちに蘇州語を学ばせることが流行だったとか。
上海でも蘇州語を理解できなければ、野暮な奴ということになり、
花柳界で遊ぶことはできなかったという。
 
いま、蘇州新区の商業街や旧市街の十全街、観前街で
「尋花問柳」をされている皆様にとっては、
なんともうらやましい風情が、かつての蘇州にはあったようだ。
 
 

*上記「蘇州有情」 第122号より、抜粋。

中国蘇州市十全街東呉飯店内東呉水閣
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