知る旅、感じる旅…蘇州有情
明清文化の中心、水の都蘇州は文人士大夫文化の香りを残す街。
こだわりパーソンにこそ紹介したい、こころに残る本物の旅をご提案。
   
            
TOPメールマガジン>「蘇州有情」第121号記事抜粋


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      ┃蘇┃州┃有┃情┃    第121号    2007/03/31
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 なるほど!ザ・清明節
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「清明節」。
日本人にはちょっと親しみの薄い節句。

しかし中国ではとても重要な24節句の一つで、
墓参を兼ねた春の小旅行に出かけるのは、
中国人の春の習い♪

ちなみに蘇州は、
太湖近辺の丘陵地帯には墓苑が密集しており、
清明節直前の休日である、今日明日は
太湖東山、西山は、
上海、蘇州からの墓参・遊行客で大変な人出となる。

■清明節の由来って
24節句は1年の気温、降雨などの変化を反映しており、
農耕民族である漢族が農業生産を営む節目として、
長い時をかけて観察し、導き出した「天文学」である。

その歴史は周時代に遡り、すでに2500年以上を経る。

《准(サンズイ偏)南子》の「天文訓」には、すでに
春分後15日めを清明節とする、とある。
ちょうど万物が成長する時期で、
全てが清浄になることから、「清明節」と言われるとか。

清明節は農業生産の指標でもあるが、
また伝統的な行事を絡めた節句であり、
祖先を祭り、墓参するという、最も重要な祭祀の節句である。

昔どおりの墓参の習いからすれば、
飲食品や紙のお金を持参し、
墓の前で、お金を燃やし、新緑の若葉の枝を墓に挿し、
祖先を拝み、持ってきた飲食品を皆でいただく。

先の杜牧の詩は、こんな清明節の特別な1日を
詩ってもいることになる。

■清明節の習俗って
清明節の習俗とは、墓参以外にもいろいろあるが、
主だったところを見ていくと、

1、踏青
清明節は、また「踏青節」とも言われるが、
ちょうど春光輝き、新緑の季節に、
山々に登り、新鮮な空気を吸い、
冬の間萎縮していた身体をリラックスさせ、鍛えてやる。
そんな保健衛生、レジャーを兼ねた習しでもある。

2、寒食
「寒食」、つまり火を使わない冷菜だが、
これには春秋戦国時代の重耳と介子推伝説にちなむ。

宮城谷昌光代表作のひとつである「重耳」「介子推」にも詳しいが、
晋の公子重耳が迫害を受け出奔した際、
わずかに残ったお供のうち、介子推は忠臣を通し、
重耳が飢餓に陥ったとき、
介子推は自らの腿を引き裂き、重耳に食べさせた程。

のち重耳は文公として返り咲くことができ、
辛苦を共にした臣下に褒賞を与えたが、
介子推のことのみ、なんとうっかり忘れていた^^;。

すぐに旧事を思い出した文公は介子推を訪れたが、
介子推は会おうとはせず、やがて母を背負い山に隠れた。

文公は山を捜索したが見つからず、やむなく山焼きをして、
介子推が出てくる策を取ったが、母子は現れず、老柳の下で
焼死しているのが見つかった。

深く悔いた文公は、祠を建て二人を手厚く葬り、
山焼きをした1日を毎年寒食節として、火を使うことを禁じ、
「寒食」だけを食することとした。

おまけにもうひとつ。若葉の枝を墓に挿すのは、
後日文公が焼け爛れた柳を訪れると、なんと若い枝が伸びていた。
喜んだ文公は復活した柳の一枝を編んで、頭上に載せ、
復活した老柳を「清明柳」と名づけたことに由来する。

ちなみに寒食節は清明節の前日。

3、青団子
蘇州の街でも、いまあちこちで売り出されている青団子。
青団子は、つまり上記の「寒食節」に食べるもの。
明代の「七修類稿」によれば、
寒食節の時に、桐の葉でご飯を染めて食べていたのが団子になったとか。
緑色が春を感じさせ好まれていたようだ。

4、凧揚げ
清明節の時は、昼だけでなく、夜揚げる地方もある。
風が穏やかな時は灯火を揚げることもある。
かつては凧を天高く揚げてから、凧糸を切ると、
その凧は風に遥かかなたまで運ばれ、
無病息災、幸運が来るとされていたという。

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さあ、中国在住の方は、
この週末、清明節の習俗にならって過ごされてみませんか。
あなたの地方の清明節の過ごし方をお教え下さい。

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 杏本淡ーanpontan                            
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□「もうあまり、私には時間がないんだよ…。」

朝早く、蘇州の古典庭園に行くと、
ご近所のシニアたちの「寄り合い」があるんですが^^、

彼らの中には、古典庭園や中国文化のすばらしい薀蓄を
お持ちの方が少なからずいらっしゃって、
彼らのお話を聞かせていただくのはなかなかおもしろし。

いま、文化・歴史系の書籍は百花繚乱で、
蘇州にちなんだものも多数出版されており、
私も出版されているものは、大体斜め読みはしていますがf^^;、
そのどの書物よりも深い知識を持っている方たちもおられます。

若き日、日中戦争に参加し、新中国の建設に情熱を燃やされた
「老幹部」の方々も何人かいらっしゃり、
皆さん、80の齢を越えておられますが、かくしゃくたるもの。
「大人」と称された中国の教養人「読書人」の風格を
この世代の方は、まだ、持っておられる方がいますワ。

共産党「老幹部」などというと、日本の方たちからすれば、
思考のある意味の偏りを想像される方もいらっしゃると思いますが、
私が知っている限りでは、新中国以前に党員となられた方は
一味ちと、違う方が多い。

通常のこの年齢の方たちより、思考は若々しく柔軟だし、
客観的で、なにより「読書人」らしい自由なのびのび感を
お持ちな方も少なくないのが私好み(*^_^*)。

ま、ともかく
この世代の中国「読書人」の知識・教養、ならびに精神性の豊かさは、
触れれば触れるほど、これは極上のたからもんやと思えるんですね。

普段は冗談の応酬で終わっておりますが^^;、
ひとたび、ちょっとまじめに勉強しようという態度を見せると、
彼らは押しなべて非常に熱心に教えてくれます。
まさに自分の持てるものをすべて伝えるぐらいの勢い。

本当なら、日本人の私ではなくて、
中国の若い人たちに教えてやりたいのだろうと、
そのことを少し言葉にすると、
今の中国にはそういう若者が極めて少なくなってしまったし、
もう、私には与えられた時間はそうないからね。。。

本気なら、誰でも惜しみなく教える。
こんなおおらかで熱い中国の人たち。結構会うんです。
ただまあ、私の方が、たいていは努力不足で
ご期待に応えられてないのがちょっと残念なんですけれど^^;)

この年代の人たちの培ってきたものや、喜怒哀楽。
もう少しゆっくり、耳を傾けてみたいと思っている
今日この頃です。

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雑誌名 蘇州有情 
発行責任者 大西幸子
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*上記「蘇州有情」 第121号より、抜粋。

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