知る旅、感じる旅…蘇州有情
明清文化の中心、水の都蘇州は文人士大夫文化の香りを残す街。
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TOPメールマガジン>「蘇州有情」第115号記事抜粋


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    ☆ 蘇 州 有 情 ☆            第115号 2006/5/27

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◆ 京杭大運河、世界遺産への夢
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先月号で、京杭大運河が世界遺産申請への動きが
出ていることをご紹介した。

今日はあらためて京杭大運河を申請の動きを
ご紹介するとともに、その歴史を振り返ってみよう。

***

学生時代、秦の始皇帝、万里の長城建設に並んで、
隋の煬帝、大運河開鑿を習った時は
古代土木工事の規模の大きさに驚いたもの。

遺跡としての注目度は、
万里の長城は話題になりやすく、日本人にとっても
一生涯に一度は、生で見たい遺跡の一つかもしれない。
一方、大運河の存在はどこかに置き去られている。

それは地元中国でも同様で、
おお、そういや遺跡だね。程度の感覚でしかない。

「固定」した遺跡である、万里の長城や兵馬俑とは違い、
大運河は「流動的」なもので、今でも生活と密着している。
さらに船から列車、車へと輸送手段が変遷することにより
忘れ去られていく存在にもなりかけている。

大運河の歴史を遡れば、実は大運河の最初の基礎を作ったのは
わが蘇州の呉王夫差で(*^^)v、紀元前486年(はやい…^^;)、
揚州からホワイアンまで運河を開鑿したのが始まりだ。

その後煬帝が、西暦587年から夫差が作った運河を基礎に
南北運河建設に着手し、西暦610年に洛陽を中心に北京から
杭州までの運河を完成した。

元の時代には、洛陽を経由しない、山東省を貫く運河を竣工。
西暦1293年に1764キロの京杭大運河が全て開通した。

その後、明清時代には沿岸に新しい運河も開鑿され、
運河の最盛期を迎えたが、19世紀半ばには断流、
交通手段の変遷ともに衰退していった。

京杭大運河は洪澤湖、高郵湖、南四湖など5大天然湖水と
黄河、長江、銭塘江の3つの河川を水源とするが、
人工水道である限り、水位と土砂のコントロールがむずかしく、
海抜が高く、旱魃が繰り返される山東地区の維持には
巨額の費用がかかる。

全長1794キロの内開通しているのは、わずか877キロであり、
季節により通過できる距離を合わせても1100キロだ。

蘇州、杭州など経済的に豊かな都市は保護の取り組みがあり、
昔ながらの風情をまだしもしのぶことができるが、

沿岸域は生態汚染がひどい一帯もあり、
急激な都市化でそもそもの風情を失っているところも少なくない。
加えて多くの省、市町村の協力が不可欠であり、
保護と世界遺産への申請は国内でも危ぶむ声は少なくない。

(手元に中国地図のある方は京杭大運河の都市をたどろう。
北京ー天津ー倉州ー徳州ー臨清ー済寧ー徐州ー
ホワイアンー揚州ー鎮江ー無錫ー蘇州ー杭州)

***

この5月22日には杭州で、総勢200名余りの政協委員、沿岸20都市の
市長ならびに水利、歴史地理、文物保護の専門家が集まり、
『京杭大運河の保護と世界遺産申請杭州宣言』が採択された。

この動きにつないだのが、羅哲文をはじめとした3名の老専門家だ。
彼らは昨年12月沿岸18都市の市長に、
京杭大運河の世界遺産申請のために協力支持を訴える文書を送った。

彼らは文革直後の20年前に、
世界遺産の中国加入を提案した人たちでもある。
20年が過ぎ、中国の世界遺産登録は31箇所となった。

「私がこの生涯でやり遂げていないことは多くはなくなった。
しかしまだ大運河が世界遺産に登録される夢が残っている。
世界遺産登録より、さらに大切なことは大運河が貴重な遺産だと
いう意識を育てることであり、後世に残すことだ。」と語る羅さん。

目下、急ぎ取り組まれていることは、
京杭大運河の保護ならびに遺産申請をする専門機構の発足。

運河領域の文化財はまだ十分に調査がされていない。
周辺には城址、倉庫、水門、埠頭跡、橋梁、護岸工事址、古墓など
その多くが手付かずのままだそうだ。

世界で最も早く、最も大規模な水利工事である京杭大運河。
今後の動向を見守りたいものだ。

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◆ 杏本淡ーanpontan
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□最近、はまっているTVドラマが、医療現場もん。

3月には、中国版ER(救急救命室)の「無限生機」。
今月はウイルス感染水際予防に取り組む疾病コントロールセンターの
活動を描いた「病案追踪」。

どちらも最初はちょっともの足りないかと思いましたが、
確実なストーリー運びで引き込まれました。

中心となる施設はともに北京で、
協力施設も軒並み、SARS関連で尽力した病院、医科大学。
てなわけで、ドラマとはいえ、SARS後の各病院の動きの一端を
知りたいこともあり、どのように描かれるか興味しんしん。
見てしまったのですね^^;)。

「無限生機」はアメリカTVドラマの2番煎じかと思いましたが、
これが中国らしい縦割り組織の矛盾やええ加減さや
文革時代の混乱が尾を引いた話やら、
現代の民工問題など
中国特有の社会事情がさりげなく組み込まれていて、
うんそうそう、とうなづくことうなづくこと。

ER醍醐味のスピード感あるてきぱき対応には
やや茶茶を入れたくなりましたが、まあゆるそう。

主人公である主任ドクターの恋人が
酔いどれおっさんで警察につかまって登場しますが
これが、「国境なき医師団」メンバーの敏腕外科医なんですワ。

もし、イケ面ドクターなら一気に見る気をなくすんですが、
役者選択うまい!
まさに東北部出身の、一見もさっとさえない、
けれど篤実にして敏腕で、黙って事行う高倉健タイプ。
中国にはいてはりますよ、こんなドクター。希望の☆ (^。^)。

「病案追踪」も毎回特定のウイルスがテーマになり、その伝染と闘う
CDC(疾病コントロールセンター)の奮戦が描かれますが、
こうやって感染して、予防はこうするのかとなにげに勉強になります。
番組のねらいに素直にはまってます!

SARS後、蘇州にもCDCができましたが、
WHOと直接タイアップしている機関だったんですね。

「私たちはCDCだ」って
北京市内の場面では身分証を見せてそう言うだけなんですが、
そんなに知名度の高い組織になってる?!知らなんだ。

北京の医療機関もやはり変わってきているのかしらん。
また見に行かなきゃo(^^)o。

           *****

*上記「蘇州有情」 第115号より、抜粋。

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